• 店主 19th Uramoemon Futami

和菓子の匠×ナマケモノ

越前大野は名水のまちとしてよく知られているが、そのおいしい水を使った和菓子はかなりうまいことはあまり知られていない。 和菓子は水が命なのだ。 そして大野にはたくさんの和菓子屋さんがある。 どこもそれぞれに秀逸な和菓子をつくるのだが、そのなかでも店主がイチオシなのが美濃喜である。 あまりに好きすぎて・・・美濃喜のお菓子は持ち込みOK!とさえ言ってしまっている。 そしてついにナマケモノと美濃喜さんとの企画が始まる。 毎月、季節を彩った和菓子と店主が選ぶコーヒーのセットである。

これは「梅花藻」。 ばいかもというのは、水のきれいな川にしか生えない藻の一種で、夏にきれいな白い花を咲かせるのである。 大野でも義景清水から流れ出ている川に見ることができる。 匠の技のすごいのは、羊羹の層の上に寒天の層をつくり、その上に流れる藻を表現した緑色の餡の層をつくり、さらに花をかたどった餡をならべ、さらに透明な寒天をのせ、もう一度藻の層と花をのせ、最後にまた透明な水を表現する寒天の層を載せているのだ。 この手間ひまを考えると、匠の芸術的な感性のうえに成り立っている時間と労力にただただため息が出るのである。 そのため息がさらに口に含んだときに感嘆へと変わるのだ。 9月からは(じつをいうと今日からお客様に提供してしまったのだが)、「長月」(旧暦9月のこと)というタイトル。 羊羹を夜空ととらえ、すすきの若い穂をバックに満月を見ている。 そんな秋の夜を表現している。 むしこなしで作られた丸い月の表面にすすきが描かれている。


店主オススメのコーヒーはイタリア式アイスコーヒー「シェケラート」。 ほろ苦のエスプレッソから作るアイスコーヒーは、濃厚な羊羹に負けない力強さである。

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