• 店主 19th Uramoemon Futami

「愛」を語るものは詐欺だ

突然の挑発的なタイトルである。 みなさんが信じて疑わない「愛」とはなんだ!? 古来よりギリシャの哲学者からはじまり、現代に至るまで多くの哲学者たちも「愛」を論じてきたが、いまだ決定的な答えなるものを導き出してはいない。 たとえば、古代ギリシャのアリストテレスはつぎのように説明した。 愛の初期段階として、情欲としての愛を「エロス」であるとしている。触れたい!キスしたい!セックスしたい!これらの情動を「エロス」と呼ぶのだ。 その段階が落ちつてくると次に「フィリア」という段階に進む。これは友情という意味で使われているが、パートナーとしての友情のようなものだろうか。


そして最終段階が「アガペー」であるとアリストテレスは説く。これは慈愛という意味であり、社会のすべての人に向けられた愛のことである。 とまぁ、聞けばなんとなくそうかな?と思いたくもなる。



しかしだ! そもそも「愛」なんてものがあるのか? まずは常識を疑ってみることから始めるのが正しい思考というものである。 「愛」があることを前提に話をしてしまってはいないだろうか? つまり、冒頭の「愛」とはなんだ?という設問自体がじつは論理的に成り立たないのではないか? ナマケモノは変人であり、変態であるから、そもそも「愛」ってなんなん? そう思ってしまうわけである。 アリストテレスに倣って言えば、たしかにそれぞれの心情があることはわかる気がする。 好きになった相手に触れたい!近づきたい!会話したい!もっと知りたい!セックスしたい! これはたしかにある。 でも、これってね。愛と表現されるものなのか? 興味を持つ相手に対して、そういう感情を抱くのは「愛」なんてものではなく、もっと根源的な細胞レベルの反応なんじゃないのか? 赤ちゃんが成長過程で視覚が発達してくると、目に見えるものすべてが世界ということになる。視界に飛び込んでくるものすべては見たことないものばっかり。 それがなにか気になるのは、脳の発達過程ではごく自然である。 そして気になるものは手に取り、より確実に情報を得るために口へともっていく。 唇や舌は非常に敏感な感覚器官の一つである。 これは人間だけでなく、哺乳類はもちろんのこと魚類でも同じである。 魚には基本的に手がないわけで、興味のあるものを認識するためにひとつの方法として口を使うことが挙げられる。 魚が釣れるというのはそういうことである。 興味のあるものが餌であるのか、そうでないのか、そこを見きわめるための手段の一つということなのだ。 話を元に戻そう。 人間が異性だろうが同性だろうが、性的な興味をいだいた場合に起こりうる「好き」とか「愛してる」という感情の現れは脳の中の化学反応に過ぎない。 言い換えれば脳内ホルモンと呼ばれるものが分泌されて起こる感情なのだ。 つぎの3つが恋愛感情に関連する神経伝達物質である。 ・PEA=フェニルエチルアミン

・ドーパミン

・βエンドルフィン PEAは「惚れ薬」とさえ呼ばれるほどのホルモンで、これが分泌させてくれた相手にはほぼ確実に恋をしてしまうと言われている。 まだ、お互いを知らないような、まだ緊張状態があるようなときほどPEAは分泌されやすい。危険にさらされているような場合にも出やすく、おそらく命の危険があると判断した脳が子孫を残そうとして恋愛感情を抱いてしまうのだと言われている。 また、PEAを多く含む食品として、チーズ、チョコレート、赤ワインがある。 赤ワインが注がれたワイングラス片手に、チーズをつまみながら、ジェットコースターで絶叫し、チョコレートを食べると確実?に惚れるかも??? ドーパミンは、なにかに期待を膨らませてワクワクしている状態を作り出す。

恋のはじまりを予感させるホルモンだと言われている。 これは美味しい料理を食べると、さかんに分泌されやすいとされている。 βエンドルフィンは、2人で一緒にいるときに感じる安心感を感じるホルモン。マラソンなどで得られるランナーズハイもこのエンドルフィンが出ているから。こういう多幸感は関係を長続きさせるものである。 これも美味しいものを食べたり、屋外で運動をしたときに出やすいとされている。 「永遠の愛を誓う」歯の浮くような言葉で綴ってみても、所詮は脳の中で人間が進化の過程で獲得してきた反応なのだから、あまり信用がおけないとは思わないか? もちろん、歯の浮くような言葉がさらにホルモンを分泌させる効果はあるだろうがね。 そんなことよりも、「いまの自分」の感情に素直に、そしてそれを行動に移したほうが、結局はしあわせなのだとナマケモノは思うのである。 さぁ、行け! 気になったら、まずは行動だ! すべての五感を駆使して、相手に触れ、話し、見つめ、声を聴くのだ。 I love you.ではなく、I miss you.だぜ。

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